本ページでは、Active Directory(AD)のユーザー情報からメールアドレスを取得し、グループポリシー(GPO)経由でIT Expert Services SaaS管理のブラウザ拡張機能に自動反映させる手順を説明します。
ブラウザ拡張機能において、アクティビティの収集対象は以下の優先度で決定されます。
①:レジストリに設定されたメールアドレスと紐付くメンバー(Windowsのみ)
②:拡張機能の設定欄に入力されたメールアドレスと紐付くメンバー
注意:
- レジストリに値がある場合、拡張機能の設定欄は入力不可になります。
- レジストリに値がない場合、拡張機能の設定欄に入力されたメールアドレスが使用されます。
- ブラウザにログインしている場合、ログインメールアドレスがデフォルトで使用されますが、手動で変更した場合は手動変更分が優先されます。
大きく以下の3ステップに分かれます。
- ADからメールアドレスを取得し、環境変数に設定する
- レジストリへメールアドレスを書き込む
- 端末で動作を確認する
前提条件:
- 対象OS: Windows
- 対象ブラウザ: Google Chrome, Microsoft Edge
- 対象端末にIT Expert Services SaaS管理のブラウザ拡張機能がインストールされていること
- AD経由での拡張機能の配布方法は 【ブラウザ拡張機能】Active Directory(AD) / グループポリシー(GPO)経由で配布する をご確認ください。
ADからメールアドレスを取得し、環境変数に設定する
- ADにおいてユーザーのメールアドレスが登録されている属性を確認します。
今回は「mail」属性にメールアドレスを登録しています。
([Active Directory 管理センター]→[Users]→ 特定のユーザーをダブルクリック →[属性エディター])
- [グループポリシー管理エディター]→ 対象のポリシー →[ユーザーの構成]→[基本設定]→[Windowsの設定]→[環境]→ 右の画面内で右クリック →[新規作成]→[環境変数]をクリックします。
※ まずはテスト用のOU等での検証からの開始を推奨いたします。
※ リンク先のOUには対象となるユーザーアカウントが格納されている必要があります。
- [全般]タブ内で以下のように設定します。
| アクション: 更新 |
| [ユーザー変数]にチェック |
| 名前: EMAIL |
| 値: %_EMAIL% |
- [共通]タブ内で以下にチェックを入れ、[対象化]をクリックします。
・ログオンしているユーザーのセキュリティコンテキストで実行する(ユーザーポリシーオプション)
・項目レベルで対象化する
- [新しい項目]→[LDAPクエリ]をクリックします。
- 各項目を以下のように設定し、[OK]をクリックします。
| フィルター | (&(objectClass=user)(sAMAccountName=%USERNAME%)) |
| バインド | LDAP: |
| 属性 | |
| 環境変数名 | _EMAIL |
- [適用]をクリックし設定を適用後、[OK]をクリックします。
レジストリへメールアドレスを書き込む
- [グループポリシー管理エディター]→ 対象のポリシー →[ユーザーの構成]→[基本設定]→[Windowsの設定]→[レジストリ]→ 右の画面内で右クリック →[新規作成]→[レジストリ項目]をクリックします。
- [全般]タブ内で以下のように設定します。
※ChromeとEdge、両方をご利用の場合、Chrome/Edge用の両方のレジストリ項目を作成する必要があります。
| アクション | 更新 |
| ハイブ | HKEY_CURRENT_USER |
| キーのパス |
【Chrome】 SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\3rdparty\extensions\hadnmclocjjllapgjmodilihdjjmggfg\policy 【Edge】 SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge\3rdparty\extensions\hadnmclocjjllapgjmodilihdjjmggfg\policy |
| 値の名前 | |
| 値の種類 | REG_SZ |
| 値のデータ | %EMAIL% |
- [適用]をクリックし設定を適用後、[OK]をクリックします。
端末で動作を確認する
- グループポリシー反映のため、対象の端末でPowershellを起動し以下コマンドを実行します。
| gpupdate /force |
- PowerShellを起動し以下コマンドを実行します。
現在端末にログインしているユーザーのメールアドレスが返ってくれば環境変数が正しく設定されています。
| echo $env:EMAIL |
- ブラウザを起動し、[IT Expert Services SaaS管理]拡張機能をクリックし、メールアドレス設定画面を確認します。
現在端末にログインしているユーザーのメールアドレスが設定されていれば、ポリシーは正しく反映されています。
反映されていない場合、対象の端末で一度サインアウト(または再起動)を実行し、再度確認してください。